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9月定例会 決算委員会

2022.09.18 <日記

1 決算について

 (質問)

(1) 令和3年度決算における主な増減

 一般会計の令和3年度決算について、何点かお伺いします。

  まず、監査意見書の3ページにあります、令和3年度と2年度の決算規模をあらわす表では、令和3年度は令和2年度と比較して、非常に大きな減額となっており、歳入ではマイナス約255億円、歳出ではマイナス約263億円となっています。

  そこで、この減額の主な要因はどのようなものか、歳入、歳出それぞれについてお伺いします。

(答弁)

  令和3年度決算における減額の主な要因についてですが、まず、歳入につきましては、本市の基幹的な収入である市税は、前年度と比べてマイナス約1億円と、比較的減額は少なかったものの、新型コロナウイルス感染症対策に係る歳入については、大きく減少しております。

具体的に、主なものでは、国庫支出金では、令和2年度に市民1人あたり10万円を支給した特別定額給付金給付事業に係る国庫補助金がマイナス約335億3千万円、また、諸収入では、特別融資預託金の元金収入がマイナス約24億8千万円、さらには、令和2年度に実施したプレミアム付き商品券発売収入がマイナス約14億7千万円となっております。

次に、歳出につきましては、商工費における、特別定額給付金給付事業がマイナス約336億2千万円、特別融資預託金がマイナス約24億8千万円、プレミアム付商品券事業がマイナス約20億5千万円となっております。

(質問)

(2) 単年度収支額の捉え方

  答弁をいただきまして、歳入歳出決算における減額の主な要因が、市の基幹的な収入である市税の減少によるものではなくて、国の施策等に基づく新型コロナウイルス感染症対策の状況によるものと聞いて、少し安心いたしました。

  それでは、続きまして、同じく監査意見書の4ページでは、単年度収支額に触れていますが、令和3年度の一般会計の単年度収支額は、約7億円の黒字となっています。

  そこで、当局は、単年度収支額が黒字ということを、どのように捉えているのか、伺います。

(答弁)

  単年度収支額の黒字についてですが、まず、単年度収支額は、当該決算年度の実質収支額と、前年度の実質収支額を差し引いたものでございます。そのため、今回のように、令和2年度の単年度収支額が黒字で、引き続き令和3年度も黒字だったということは、黒字が増加していることを表しておりまして、財政状況が好転したものと捉えているところでございます。

その主な要因としましては、令和3年度は、コロナ禍でありながらも、本市の市税収入が前年度と比べてマイナス約1億円と堅調だったことや、地方消費税交付金がプラス約6億8千万円など、交付金や譲与税といった歳入が全体的に増加したことが、黒字となった要因のひとつと考えております。

(質問)

(3) 繰上償還金

 答弁をいただきまして、単年度収支から、今回の決算は黒字額が増加したことが分かるものと理解いたしました。

さて、一方で、同様の財政指標といたしまして、実質単年度収支がございます。こちらは6年ぶりに黒字になったとのことで、総括質問において、(私たちの党の)阿部幹事長がその要因などを質問させていただきました。

さて、監査意見書の5ページの表を見ますと、その実質単年度収支を算出する際に、繰上償還金約497万3千円がございますが、この繰上償還金はどのようなものか、伺います。

(答弁)

  繰上償還金でございますが、令和3年度におきましては、旧第二中学校の校舎解体を受けまして、まだ償還が終了していなかった市債の元金と利子分を、償還期日が到来する前に、一括して全額償還したものでございます。この繰上償還により、後年度の財政負担は軽減されますが、繰上償還を実施した年度の負担は増えるものですので、実質単年度収支では、この繰上償還と言った特別なことの影響を控除するため、算定上は加算しているものでございます。

(要望)

令和3年度決算では、財政調整基金の残高も増えたとお聞きしておりますので、今後の万一の災害等のことを考えると、安心しております。新型コロナウイルス感染症に加え、原油高や物価高の影響もあり厳しい財政状況かとは思いますが、市民サービスを継続して実施していくためにも、今後も各財政指標などに注視し、健全な財政運営に努めていただきたいと思います。

あらいみか(新井美加)

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