ほっこりする話
2021.11.29 <日記>
コロナ禍あとの、久しぶりの県外で、早朝に私の目の前で、ひとりの老婦人が信号で転んでしまったのです。
その老婦人を抱きかかえて退こうとしたのですが、黄色の信号から赤になってしまって、私は必死で車を止めました。
なんとか、道路脇にまで老婦人と移動しました。
「大丈夫でしたか?」
と声をかけました。
「ありがとう。ありがとう」と老婦人は言いながら、私に何かお礼がしたいというので、
「お礼なんかいらないです。私は群馬県からこちらに勉強をしに来ています。お元気でいていただいて、温泉にでもいらしゃっる時にご連絡いただければご案内します」と言って、名刺を渡しました。
前橋に戻った私は相変わらずの忙しさの中、そのことを思い出すこともありませんでした。
そんなある日、みかんの箱が送られてきました。
美味しそうなみかんです。
しかし、送り主に思い当たるふしはありませんでした。
送り状の送り主に電話すると、なんと!あの時の老婦人でした。
「みかんのお礼なら負担にならないかと思って」
毎日、いろいろなことがありますが、こんなほっこりする話に支えられながら頑張っています。