１　本市の子育て支援について

（質問）

 (1) 学童保育

　何点か本市の子育て支援についてお聞きいたします。まずは、学童保育についてですが、保護者が仕事などにより昼間家庭にいない放課後児童に対し、授業の終了後に適切な遊びや生活の場を与える放課後児童クラブは、女性の社会進出と児童の健全な育成を両立させる上で、今後ますます重要になってきます。中でも、元総社南小にあるもとそうじゃみなみ児童クラブをはじめとする、小学校の校舎内あるいは校庭内にある児童クラブは、放課後児童が学校の外に出ることなく、学校生活の延長で安全安心に通所することができ、保護者にとっては非常にありがたい存在となっております。

　今後の児童クラブニーズのため施設の数を増やすことは勿論ではありますが、その設置場所について校舎内あるいは校庭内への設置を進めていくことが重要となっていくと考えております。そこで、今後の校舎内あるいは校庭内へのクラブ整備について、当局の考えを伺います。

　（答弁）

　放課後児童クラブの学校敷地内への整備方針についてですが、全ての児童の安全・安心な居場所づくりと健全な育成の観点から、放課後児童クラブの計画的な整備とともに、学校校舎内や校庭内への整備を推進したいと考えており、このことは、本市の子ども・子育て支援事業計画においても定めております。

現在令和２年度からの第二期計画を策定中ではありますが、国が目標とする「新・放課後子ども総合プラン」に則り、教育委員会と連携して取り組み、今後、新規設置や既存クラブの移設により、年１～２件の学校敷地内の放課後児童クラブ整備をしていく方向で検討しているところでございます。

 

 

※前橋市子ども・子育て支援事業計画の基本理念

 子どもの最善の利益が実現するまちを目指します

基本目標1 幼児期の教育・保育、及び地域における子育て支援

少子化により子どもの数や兄弟姉妹の数が減少しており、乳幼児期に異年齢の中で 育つ機会が減少しているなど、子どもの育つ環境も変容しています。子どもが安心し て育まれるとともに、子ども同士が集団の中で育ちあい健やかに成長できるよう乳幼 児期の教育・保育を充実します。また、子どもを安心して産み、ゆとりをもって育て られるよう、子どもや母親の健康を確保するとともに、子育て家庭が地域の支え合い を感じながら子育てができるよう地域における子育て支援を推進します。

 

基本的施策

1 教育・保育施設の充実

2 地域子ども・子育て支援事業の推進

3 母性並びに乳幼児等の健康の確保及び増進

4 子育てに関する相談、情報提供の充実

 基本目標2 専門的な知識や技術を要する支援

子どもの心身の発達・発育に長期間にわたり大きな影響を及ぼす著しい人権侵害で ある児童虐待は増加の一途をたどり、深刻な社会問題となっています。こうした社会 問題に対して、地域の見守りや関係機関・団体等の連携を図り、未然防止の強化やケ ア体制の確立を推進します。また、ひとり親家庭が増加していることから、相談体制 を充実させ、情報提供等に努めます。

さらに、「ノーマライゼーション」の理念のもとに障害児等への支援及び教育の充実 を図り、地域社会で安心して暮らせるように、総合的な施策を推進します。

基本的施策

1 児童虐待防止対策の推進

2 ひとり親家庭等の自立支援の推進

3 障害児施策の充実等

現在令和２年度からの第二期計画を策定中とのことですが、国が目標とする「新・放課後子ども総合プラン」に則り、教育委員会と連携して取り組み、今後、新規設置や既存クラブの移設により、年１～２件の学校敷地内の放課後児童クラブ整備をしていく方向で検討しているところとの答弁をいただきました。

学校敷地内の放課後児童クラブは、子供が学校から帰り、ランドセルを置いて、また学童保育に行くということがなくなり、ランドセル背負ったまま学童保育に子供を預けられるということはフルで働き、残業もこなす母親にとっては、放課後児童が学校の外に出ることなく、学校生活の延長で安全安心に通所することができ、保護者にとっては本当にありがたいことですが、その反面、もとそうじゃみなみ児童クラブのある小学生が、「朝から夕方遅くまで、ずーと同じ景色を見ている」と言ったそうです。多分、朝登校してから夕方遅くまで、学校内か校庭にいるということだと思います。だから同じ景色です。

この子供の小さな声は自治会長さんが聞いて私に教えてくれました。

忙しいお母さんには言えなかったのか・・子供なりの気遣いだったのかもしれません。女性の社会進出と私も声を上げる機会が多くなりましたが、「子育て支援」という本来の意味をもう一度考え直す時期に来ているとも痛感しております。