前橋市議会 建設水道常任委員会
2018.09.30 <日記>
下水道事業の決算概要について
(1) 決算の概要
(質問)
今年の夏は、気温が非常に高いだけでなく、災害の頻度や規模でも記憶に残る忘れられない夏となりそうです。日本各地、どこで災害が起きてもおかしくない状況だと感じています。群馬の安全神話もいつくずれるかわかりません。
6月終わりから7月にかけての西日本豪雨では、西日本各地が大きな被害をこうむり、本市と同様に中核市でもある倉敷市も大きな被害に見舞われました。
新聞報道などによりますと、倉敷市では、断水だけなく、下水道の処理を行う水質浄化センターも水没するなど、大きな被害を受けたようです。
このような報道に触れますと、普段は地面の下に隠れて、あまり意識してしない、水道や下水道というライフラインの重要性を改めて考えさせられます。
また、私自身、東京都を視察で訪れた際、汚れた水を高度処理により、おいしく飲める水にする水道技術の進歩に驚かされましたし、また一方、下水を処理する水質浄化センターの施設規模の大きさにも目を見張り、快適な生活を陰ながら、支えている下水道事業は、無くてはならない事業であると同時に、非常にお金がかかる事業だとも感じました。
そこで、下水道事業会計、特にその経営面について、いくつか質問をさせていただきます。
まず、平成29年度の決算の大要(235ページ)を拝見しますと、下水道事業の純利益、つまりは黒字が、7億3,800万円余りと記載されています。
昨年度の同じ説明資料を見ますと、純利益が7億700万円余りでしたので、約3千万円ほど増加したことになります。
この増額の要因も含めて、収入面、支出面の両面から、決算の概要について伺います。
(答弁)
下水道事業会計の平成29年度の決算概要についてですが、純利益に直接影響を与える収益的収入及び支出を中心にお答えさせていただきます。
収支全体の概要としますと、前年度と比較し、支出(費用)は増えましたが、収入が、支出の増加を若干上回る額で増加したため、その差引きである、純利益が増加した結果となりました。
まず、収入面においては、収入全体の決算額が、73億6千万円弱となり、前年度に対し1億1千万円ほど増加しております。
収入のうち、下水道使用料と他会計負担金の決算額が、61億円余りとなっており、収入の8割以上を占めております。
なお、収入の最も大きな割合を占めます下水道使用料は、天候により上水道の配水量が増えたことや、整備区域が広がり、公共下水道使用戸数が増えたことなどにより、前年度を5千万円ほど上回りました。
続いて、支出面においては、支出全体の決算額が、66億2千万円余りとなり、前年度に対し8千万円ほど増加しております。
支出のうち、企業債に係る支払利息が減少したものの、六供町水質浄化センター内の汚泥炭化炉の2炉目稼働により、処理にかかる電力料や運転管理委託料などで増加したことが要因であると考えております。
この結果、収入と支出の差引きである純利益は、約3千万円増加しました。