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議会質問 子ども食堂について 視察感想もあります。

2017.07.15 <日記

2 切れ目のない子育て支援策について

(質問)

  子ども食堂についてお聞きします。

  最近テレビや新聞の報道でも「子ども食堂」という言葉をよく耳にすると思います。もともと「子どもの居場所づくり」というキーワードで「子ども食堂」や「無料学習塾」などが全国で動き出しました。

 「子ども食堂」については、貧困など様々な理由から放課後や休日にひとりで家で過ごす子ども達のために「ひとりごはん」ではなく、「みんなでごはん」という願いでつくられてきています。

 低料金で食事を提供する「子ども食堂」は県内でも広がりをみせ、県社協は、子ども食堂を実施、または実施予定のNPO法人など(16団体)を集めて情報交換会を開催しました。

また、前橋市内でも4月からひとつの団体が取組み始めました。有志が集まった「まえばし子ども食堂」です。店舗で活動する場合もモデルとして城東ホルモンさんで、月に一度開催しています。

 「子ども食堂」は、実施する団体により理念や運営方法が異なり、また、衛生面やアレルギーに対する配慮など行政としての関わり方も難しいと思われる。しかし、経済的に恵まれなかったり、親が忙しいため一人で食事をしたりしている子どもたちを支援したいという方々の活動は全国に広がっており、何らかの支援をしていくことが求められていると思う。

そこで、子ども食堂について、本市の考え方をお伺いする。

(答弁)

 いわゆる子どもの貧困については経済的な面だけではなく、精神面、生活面、教育面等からも幅広く捉えることが必要だと考えております。このような中で、様々な家庭の事情により放課後などに家で一人で過ごす子どもたちが、食を通して他者とコミュニケーションをとるための居場所として子ども食堂が民間団体を中心に広がっております。

ひとり親家庭の子どもは親と過ごす時間が限られ、親と遊びに行ったりイベントに参加する機会が少なく、学校以外での他者との交流の機会、異世代との交流が乏しい傾向にあります。

このようなことから、今年度、コミュニケーション力、協調性を学び、自立心を育むことで、将来自立した生活を送るための第一歩を踏み出してもらうため、ひとり親家庭の子どもを対象にした2泊3日の自然体験プログラムをNPO法人との協働により実施いたします。

 また、現在、群馬県では、民間団体の子ども食堂や無料学習塾を資金面で支援する事業の実施を進めております。

こうした県の取組みも注視しながら、先進地の情報収集に努め、本市の状況に適した子育て支援策を検討してまいりたいと考えております。

なお、市内で実施します子ども食堂に対しましては、要請があれば、まえばしフードバンクからの支援も行いたいと考えております。

 

(質問、要望)

  県の取組みも注視しながら、先進地の情報収集に努め、本市の状況に適した子育て支援策を検討してまいりたいということですが、
 先月、教育福祉常任委員会の視察で、大阪の泉大津市の「子ども食堂」を視察しました。こども未来課という部署があり、たまたま我々が視察に伺ったその日が月一度の食堂の日で、先進事例の現場も見せていただくことができました。

泉大津市の「子ども食堂」は行政主体の運営なので食事は無料です。

場所も総合福祉センターの料理場を使って、フタッフもすべてボランティア。

この日はカレーでしたが、材料も地元の農家の方々や商店さんから寄付でだいたいはまかなえてしまうそうです。この部分は民間有志で始めた「まえばし子ども食堂」も同じで、この企画が新聞などで発表されると

前橋の野菜農家や商店から持ち込みがり、あまってしまうくらいで嬉しい悲鳴です。
ボランティアスタッフも断るほど問い合わせがあり、前橋市民のあたたかさを感じます。

 しかし、問題点も泉大津市と同じで、月に一回の開催ではほんとうの「居場所」づくりにはならない。ただのサークルではないかという厳しい意見もあり、そして本当に必要としている人の耳に届いていない。という現実がつきつけられています。

理想は地域のサービスセンターや空き家の一軒屋。

いつも誰かしらいてくれる近所の食堂・・そんなことを話すと場所さえあれば、あたしたちがいつでもつくってやるよ。・・と近所のおばあちゃんが励ましてくれました。

 心の拠り所。こういった場所を手探りで探していこうという動きです。

ぜひ、ご協力をお願いいたします。

 

 

あらいみか(新井美加)

あらいみか事務所

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