あきらめない娘の説得で手術を決心した父
2016.04.25 <日記>
「突発性正常圧水頭症」という病気で父は入院、手術をしましたが、
とても元気です。もちろん生死に関わる病気ではありません。
20日の手術(手術室に入ってからは1時間くらいでしたが、局所麻酔で実際の手術時間は23分だったそうです)
のあと、病院内を歩き、リハビリもしています。
今まで辛かった身体の部分がなんだか楽に動かせるようになったそうで、
特に歩行困難が改善に向かっていくのが嬉しいようです。
手術前の説明書には「突発性正常圧水頭症は通常症状としては歩行障害、尿失禁、認知機能低下があり、手術で改善する可能性あり。歩行障害が一番改善しやすく、尿失禁、認知機能低下の順です」とあったので、
これからどのくらい改善するのかが楽しみです。
昨年の夏のこと。
私の部屋の棚をつくるという大工仕事がプロ並みの父にとってはなんでもない作業でした。
しかし、木材の寸法を何度も何度も図り直す様子を見て、心配が頭をよぎりました。
歩くのも遅くなった父にイライラすることもあり、
そしてついに、一緒に出かける約束を忘れた父と大ゲンカ。優しくできず、後悔の涙を流しました。
今まで、私との約束を忘れることなどなかった父だったので大きなショックでした。
これが「老い」かと、娘の私がまず、あきらめるしかないのかと思って、また涙。
理事をしている介護老人保険施設おうみで設立された「NPO法人 長生きコンセルジュ」の勉強会で「認知症はあきらめる病気ではない。予防や検査でしっかりケアすること。良い薬もあります」という先生の言葉を思い出し、
「俺はボケてなんかいないぞ!バカにするな」と言う父を説得し、検査へ。
(前橋 老年病研究所付属病院で検査しました)
そして初期の初期であった「突発性正常圧水頭症」が見つかりました。
この病気は「認知症」とは違うのですが、同じ症状であるために大半の方が年齢のせいだとあきらめてしまうのだそうです。
父は今は私の「あきらめない」性格に感謝しているそうです(笑)