本物の価値
2015.08.12 <日記>
アーツ前橋の「花燃ゆ」特別展で展示されている6つの松陰自賛の肖像。
安政6年(1859)5月、江戸護送の幕命を受けた松陰が、杉家、吉田家、門下生4名に形見として与えたもの。筆者は門下生の松浦松洞。
この自賛肖像画については私も知識がないので、先日の記念講演に参加して、見方について勉強しました。山口博物館の山田稔主任学芸員の講演は、「どの松陰が一番好みですか?」というような楽しい話題も交え、解説してくださり、松陰の賛と跋、印鑑についてなど、よく理解できました。
吉田松陰には写真が残っていないので、テレビや雑誌で使用される有名な資料ですが、このように6つ揃って展示されることはあまりないので、「本物」に触れるチャンスではないかと思います。
先日、知人を特別展に誘うと・・「1200円の観覧料・・高い!そんなお金があったら、これからランチしよう!」と言われ、苦笑い。結局ランチしました。
興味がない人にはまったく興味がない・・そういうことなのですが。
私は幕末の歴史が好きで、特に萩市の松下村塾跡を見て「こんな小さなみすぼらしいところから日本を変えるパワーが生み出されたのだ」と涙を流すほど感動しました。
(今でも奇兵隊の写真をアイドル写真のように飾っています!)
「百聞は一見にしかず」
本物を見ると価値観も変わるかもしれません。
9月6日までの展示ですが、各商業施設、公共交通機関、市の観光課などで割引券も用意していますので、ぜひご覧ください。