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総括質問 区画整理事業に伴う文化遺産発掘調査について

2013.07.02 <日記

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区画整理事業に伴う文化遺産発掘調査について、伺います。

 

 元総社蒼海地区及び西部第一落合地区の区画整理事業については、元総社地区の課題として、地域としても事業の進捗について大きな関心を持っています。

国道17号線に南部大橋通りが接続するヤマダ電機の交差点から元総社小学校へと抜ける道路については、非常に道路幅が狭くて通称「魔の通り」といわれており、交通安全や物流の観点から大きな問題があると各方面から指摘されています。

区画整理事業の中で、この「魔の通り」についても拡幅されるものと思いますが、この区間についてはできるだけ早く事業化されることが望まれています。

また、本市と西毛地域を結ぶ西毛広域幹線道路については、本市道路交通網のうち、重要な幹線道路であるが、この区画整理事業により、近々、未開通である旧西消防署から関越道側道の区間が開通すると聞いており、元総社地区「悲願の道路」開通により、前橋市民全体の利便性がどれほど向上するか図りしれません。

さらに、この区画整理事業の区域には、上野国府跡があるとされておりますが、この発見も期待されています。

このように、この区画整理事業については、関連していくつかの課題があると認識しており、こうした課題に対応しながら、迅速な事業推進が求められています。

そこで、本日は区画整理事業の進捗状況の再確認と事業スケジュール全体の流れを見据え、上野国府の発掘状況を中心に、何点か質問し、最初に、元総社蒼海地区と西部第一落合地区の区画整理事業の進捗状況について伺う予定でしたが、昨日、他の議員さんから質問がございましたので、これを受けて、お聞きします。

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 質問にうつります。

 繰り返しになりますが、現在、元総社地区においては、元総社蒼海土地区画整理事業が施行中であり、西部第一落合地区土地区画整理事業が事業化に向け調査をおこなっている所とお聞きしております。また当地区は文化財が多数出土し、上野国府跡と想定されている区域であり、事業とともに発掘調査が行われておりますが、家が混んでいる場所であり、発掘が制限されている現状もあります。  

進捗状況については、現在、

  元総社蒼海地区は、昨年度末現在で、仮換地指定率約86%、建物移転率約32%、道路施工率約38%、全体として約35%の事業進捗率。

また西部第一落合地区ですが、昨年度から今年度にかけて現地測量を行っておりまして、平成27年度からの事業化に向け、準備段階ということですが、計画がずれ込むことのないよう、節にお願いいたします。27年度の着工でも遅いと感じる要因は、まさに今、この時間帯でも車はすれちがうことができず、幼い子供たちは車とすれすれに体を横にしなければ通れない状態です。

前橋全体の問題であるこの通称「魔の通り」を一度、見学していただきたいと思います。

  (2)国府跡の発掘調査の現状 

 元総社蒼海地区の仮換地指定率が80%を越えているとのことですが、引き続き事業の推進をお願いいたします。

先ほども申し上げましたが、この区画整理事業に伴い区域内のあちこちで発掘調査が実施されています。すでに長期間にわたって区画整理事業に歩調をあわせた形で発掘調査が展開されていますが、元総社地区には古代群馬の中心施設であった国府が存在していたと想定されています。つきましては、国府の発掘調査の現状についてお聞きしたいと思います。

(答弁者 管理部長)

 国府に関係した調査は、区画整理事業に伴う事業の進捗にあわせて実施しており、今年度で15年目を迎えました。発掘調査の結果では、国府周辺のまちを形成した住居跡や建物跡などが1000軒以上発見されておりますが、国府の中心施設はまだみつかっておりません。

また、文化庁の補助金による国府確認調査を平成23年度から5ヵ年計画で開始しました。こちらの調査でも国府の施設は発見されていません。今年の調査では総社神社境内や元総社小学校校庭も予定地に入っているため、中心施設の解明がかなり進むものと期待しております。

  (3)国府跡を中心とした周辺PR 

国府についてはまだ中心施設を発見できていないことがわかりましたので、今後の調査が多いに期待されます。国府は古代群馬の政治中心地であった貴重な遺跡であり、いわばここから今の群馬県の発展までつながる重要な史跡です。地元の元総社地区地域づくり協議会では文化財マップや元総社カルタ、国府学習会などさまざまな活動が活発に行なわれ、教育委員会でもカラー版の国府パンフレットを毎戸配布していただておりますが、今後の国府跡を中心とした周辺のPRについてお聞きしたい。

(答弁者 管理部長)

   元総社地区地域づくり協議会をはじめ地元自治会、住民、総社神社や学校等と連携した国府のPR事業につとめる必要を感じております。また、国府のある元総社、総社地区は、総社古墳群、山王廃寺、国府、国分寺跡等、全国を代表する史跡がある古代群馬の中心であった地区です。この元総社、総社地区の4つの主要遺跡群を総合的にとらえ、それら遺跡群について調査等によって解明するとともに、関連を持たせながら有効に利活用を図っていきたいと考えております。今後、国府の解明とあわせてガイダンス施設の充実や各種パンフレット、ホームページ、マスコミなどを用いて情報発信やPRに努めていきます。

上野国府跡の見つかりますとこれは、地元や前橋市だけでなく、県、国にとっての歴史的大発見です。遠方の方にも多くこの歴史を知っていただきたい。そのためにもぜひ、上野国府跡の発見に力を注いでいただくとともに区画整理の推進を期待いたします。

 
あらいみか(新井美加)

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