今日はポカポカの陽気だったので、私の心の中では「みか通り」と名づけている大好きな通りを一件、一件、クルクルクルクル。

「みかちゃん、大きくなったね〜！」

「おばちゃん、私、もうすぐ50歳だよ！」
「あれまぁ、あの赤いランドセルしょってた子がね〜」

「でも、丸顔に面影が残ってるよ」

「あはははは」「あははっは」

真冬の空に笑い声が響く。

この街の空気。ふるさとのあたたかいやわらかい風。

私が歳をとるように、この街も歳をとる。

いつも私をやさしく見守ってくれていた街の人々もそれなりに歳をとる。

なにか、不自由なことはないか・・困ってはいないか・・私で役に立つことはないか。

小さなことから、ひとつずつ、考えて、そして、必ず解決したい。

どんな困難なことも打開策はある。
がっかりしないで、あきらめない。